1.研究の概要
昨年度、サンゴの修復研究として、サンゴの浮桟橋への移植実験を行った。
移植後1.5年経過の活着率が、竹富東港で40%、
小浜港で20%であった。
活着率低下の主要因は、移植初期の脱落である。実験は低活着率であったが、
成長したサンゴは、コンクリート面に活着し、3.0倍 程度に生育しており、移植方法を工夫すれば、浮桟橋への移植は可能との見解を得た。
今年度は、確実な移植と自然活着をにらみ電着技術に着目し、電着の効果の検証に着手した。
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2.昨年度成果
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活着した1年経過後のサンゴは3倍程度にまで成長し、良好な状況である。
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3.電着技術の応用
・海水中のカルシウム(Ca)を電着採用により、炭酸カルシウム(CaCo3) 基盤として金属に析出させる。
・太陽電池などの外部電力を使用せず、流電陽極を使用し電着を行う。
・サンゴの成長が促進されるとの研究報告もあり、成長促進の検証をする。
<利点>
・海中に設置するだけで電着が始まる。
・装置構造が単純で、台風などの影響を受けにくい。
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