大きな地震力に直接抵抗するのではなく、地震エネルギーを吸収して作用力を低減
設定値以上の作用力に対しては、部材の一部が降伏して塑性変形することで地震エネルギーを吸収します。 このしくみにより以下の特長を実現しました。
(1)	上部工の耐震対策重量が減少	王渡橋/広島県
	耐震対策重量が減少することで、製作費用、鉛直反力を大幅に低減可能であり、経済的です。
(2)	下部工に生じる地震時水平反力を低減
	地震エネルギーの吸収効果により、上部工から下部工への地震時水平反力を低減可能です。
(3)	下部工規模を縮小
	上記 (1) 、(2) により、下部工規模の縮小が可能であり、経済的です。
(4)	新設橋、既設橋の耐震補強いずれにも適用可能

▲ダンパーブレース実物写真 （上路式アーチ橋／下横構に設置）	■	十字芯材（ダンパー部）
		作用軸力が降伏軸力Pyを超えると、塑性変形して地震エネルギーを吸収（ダンパー機能を発揮）します。
	■	中間材
		両端のダンパー部を繋ぐ部材です。
	■	座屈拘束管
		十字芯材の座屈を拘束し、圧縮時も引張時と同様な履歴を実現します。

■	上部工工費が約５％低減（当社試算値）
	耐震対策重量が減少することで上部工工費が低減可能です。（新設橋における試算）
■ 既設橋の耐震対策においては新設橋以上の効果   【例】　既設方杖ラーメン橋の耐震補強工事費試算では、 　　　　 40％以上の低減効果が期待できます（※）。   ※ 他の弊社耐震デバイスも併用。 なお、効果は各橋の条件により変動します。
■	下部工工費を低減
	上部工反力が低減するため、下部工工費を低減することが可能です。
■	既設橋への対策では、下部工対策（作用力の低減）が同時に実現可能

豊富な実績 --- 橋梁の耐震性向上には「ダンパーブレース」
2003年 新設のアーチ橋（王渡橋／広島県）にて初採用以来、多くの実績がございます。
	→　採用実績表のダウンロード

■ 採用実績　（2015年3月末現在）

橋梁形式	採用実績 ［採用工事件数／採用本数］			備考
	施主		計
	国土交通省	地方自治体・道路公社
アーチ橋	9件 ／ 272本	12件 ／ 332本	21件 ／ 604本	新設橋1件／48本含む
ラーメン橋	5件 ／ 86本	12件 ／ 168本	17件 ／ 254本
トラス橋	1件 ／ 8本	3件 ／ 48本	4件 ／ 56本
計	15件 ／ 366本	27件 ／ 548本	42件 ／ 914本

（注）採用実績は部材製作中のものを含みます。


■ 採用例　（2008年9月末現在）　
写真または橋名をクリックすると詳細が表示されます。

新設橋 王渡橋（2003年）

既設橋の耐震補強     伊達橋（2007年） 精華橋（2007年） 西森山大橋（2008年） 桑畑橋（2007年）

既設橋の耐震補強     平林大橋（2006年） 天道跨道橋（2007年） 馬場瀬跨道橋（2008年）   桐ヶ洞橋（2007年） 大坂谷橋（2008年）

既設橋の耐震補強 天門橋（2008年）